こんにちは。今回はヘキサタープが倒れた話です。少し前に行ったキャンプで、雨&強風という天気の中、 タープ倒壊 という事態に。雨もかなり降っていたため、水浸しになりながら、一心不乱にタープ下のものを車内に片付け、テント内に避難しました。

幸い、テントはガイドロープも含めかなりピンピンに張っていたため次の日の朝まで無事に過ごすことができましたが、
もうそんな経験はしたくない。。。
ということで、その時の状況を備忘録として、そして次に同じ状況になった時にどのような備えをしておけばよいか、考察していきたいと思います。
Contents
タープ倒壊の経緯
タープ詳細
倒れたタープは下のTC素材のヘキサタープです。
もともと持っていたタープは5年ほど使用したポリエステル製のもので、雨漏りもしてきていたので、雨予報と聞いて慌てて購入しましたw
タープ自体のレビューもまた投稿しようと思います。今回倒れた原因はタープそのものにはないと考えているので、誤解なきようお願いします。。

キャンプに出掛ける直前に購入したため、タープのメインポールはポリエステルタープのときに使用していたものをそのまま流用。後述しますが、これも倒れた原因の一つだと考えています。
タープを変えたらその幕の重量にあったポールを選定することも大事だと実感しました。
タープ倒壊 時の天気
時刻:20:00くらい
天気:雨☂ 気温:17℃ 降水量:9mm 風速:8m/s
倒れ方

まずは上の写真手前のサブポールが倒れて、そこで予報の風向きが変わったことを悟り、サブポールは撤去し、メイン2本のみに変更しました。
その後少しの間はしのげていましたが、最終的には写真手前側のメインポールが倒れ、タープは再起不能となりました。
タープ倒壊 の原因と考察
倒れた原因
倒れた原因について、現在以下の3つを考えています。
- 強風だった(強風をなめてた)
- メインポールの高さが悪かった
- ポール自体が弱かった
詳細を以下に記載していきます。
原因の詳細とそれぞれの考察
強風にやられた
強風ってどこからどこまでが強風なの?というレベルでこの日のキャンプに臨みました。
人によっては7m/s以上はやめとけと言われている方もいます。しかし、タープが倒れた時は8m/s、夜中は10m/sくらいまで吹いたようです。
正直、悪天候に好かれるわたしですので、台風の下でのキャンプも経験があります。
その時の経験から、強風をなめていたところがありました。
でも、先の台風の時は、山の中だったこともあって、風での被害は全くなかったのです。防風林って本当に効果あるんだな。
そのため、この時も特に対策もせず、ちょっと風が強いだけのいつもの雨キャンプ、くらいの気持ちで臨んていました。
そして事件は起こるのです。
前述のサブポールが倒れた後に、さらに風向きが変わり、お次はメインポール側から吹き込んだのでしょう。

アニメーションのようにポールのメインロープが、タープ~ポールの橋渡しロープに負けてしまった。そのため、タープ本体がポールと離れて、最終的にタープが倒れてしまったのではないかと考えています。
雨だったためオガワ張りをしていたのですが、タープからポールの橋渡しをロープで代用していたのもまた良くなかったのかなあ。
メインポールの高さが悪かった
メインポールの2本はそれぞれ違う種類で、高さが違うものを使用していました。
ポール高さが違うとなにが悪いか。
タープの幕自体が帆船の帆のような役割を担ってしまうのです。

帆船て、少し高さが違うだけなのに大げさじゃない?って思いますよね、わたしもそう思っていました。
下の図を見てください。


カーキのタープはポール高さが同じタープ、ベージュのタープはポール高さが違うタープです。
それぞれ風が通るとどうなるかというと、

ポール高さが同じタープ、こちらはそのままスルーっと抜けていきますね。

これに対し、ポール高さが違うタープ。こちらは幕に風が当たってしまうのがわかりますかね?
帆船は幕に風の力を受けて推力に変換しています。
同じ原理で、タープも風の力を上の図のようにモロに受けると、先ほどのアニメーションのようにメインロープの張力をも軽く超えてしまってポールから離れ、倒れてしまったんだと推察しています。
メインポール自体が弱かった
最後はこちら。一言でいうと結局なめてた。
ヘキサタープ、今までもポリエステル製だったけど5年くらい使ってました。
だからなめてたんです。張り方は同じだろうと。
でも、タープが倒れた後よくよく考えてみたんです。ポリエステルとTCって幕自体の重さが全然違うんですよね。
例えば 、わたしが以前使っていたタープ(DODの前身、ドッペルギャンガー製。現在は廃盤。今の流行りではない見た目ですねw)
ポール付きで3.4kg。
確かにかなり軽かったです。

そして今回使用したタープ、幕はほぼ同じ大きさでポールなしなのに、3.9kg。幕だけでも重量感がありました。
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タープのポールはタープの幕の重さによってかかる力が変わってきます。
物理の時間
ちょっと物理の話をします。(ちなみに、高校初級物理程度の知識しかないので、あっているかはわかりません。)
まずは下の一般的なタープを考えてみます。

このポールへの力かかり方を以下のピンクの矢印で表しました。(分力などは省略しました。)

黄色の矢印の大きさの大きさは白の矢印の大きさで決まり、青の矢印の大きさは黄色の矢印の大きさで決まります。ピンクの矢印の大きさは黄色の矢印の大きさと青の矢印の大きさで決まります。
物理の時間ここまで
つまり 、以上をすべて日本語に直すと、「タープ幕の自重が大きいほど、ポールにかかる力は大きくなる」です。これはヘキサタープ所有者ならだれでも知っていることかもしれません。
今回わたしがした失敗は、タープに見合ってないポールを使ったことにより、ポールがたわみ、ロープをピンピンに貼るのが怖くてあまりロープを張れなかったことにあると考えています。
今回のキャンプでは幸いメインポール自体は無事だったのですが、後日別のキャンプに行った際、メインポールどちらも曲がったり折れたりしてしまいました^^;
皆さん、風の強弱にかかわらず、タープを張るときは、安心してロープをピンピンに張れるような、タープの重さに見合ったポールを使用しましょうね。
ちなみに今使っているポールはこちら。安心感が違うw
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対策
今回の失敗を教訓にタープが倒壊の対策として、前述の原因3つすべてに対して対策を施しました。
- 強風だった→強風を避ける(7m/s以上は中止)、装備をそれ相応に変更する(タープを立てないなど)
- メインポールの高さが悪かった→ポールの高さは揃える
- ポール自体が弱かった→ポールを強いものにする
「強風を避ける」対策の元、まだ強風キャンプは行っていませんがw
やむを得ずそのような天候の中のキャンプとなってしまった際には、効果確認として結果を投稿したいと思います。
まとめ
今回はタープが倒れてしまった原因についてわたしなりに考えたことをまとめてみました。
原因と対策
- 強風だった→強風を避ける(7m/s以上は中止)、装備をそれ相応に変更する(タープを立てないなど)
- メインポールの高さが悪かった→ポールの高さは揃える
- ポール自体が弱かった→ポールを強いものにする
タープが倒れた経験のある方、これから強風キャンプに挑戦する方、物理に詳しい方、
ご意見などいただけるとありがたいです。
皆さんのキャンプが安心安全なキャンプとなるように、わたしの失敗が少しでも役立てば幸いです。
それでは、また。よいキャンプライフをお過ごしください!
自分は台風が近づいている時にタープ飛ばされたことがあります。山は風の向きがぐるぐると回るのでどう張っても風の向きでもぐられるとやられちゃいますね😓
ドーム型で凌ぐこともありますが、それでもポールの破損も怖いので、やはり暴風の時は撤収が1番のように思えます。
コメントありがとうございます!
やはり山などでは設営時から風向きが変わってしまうということがあるんですね😔
ドーム型も、確かにポール破損は致命的ですね。タープが飛ばされた次の日、お隣のティピっぽいテントも崩れていて大変そうだったのを思い出しました。。。。
天候を見極めるのも大切ですね。勉強になります。🙏